ニュースリリース

フリークーリングを有効活用し、10~30℃の冷水を供給する「チルドタワー」は、省エネルギー性や省スペース性など様々な特徴を持っています。
製造業の工場生産設備や研究所の実験設備、年間を通じて冷房空調で使用されるファンコイルユニットやエアハンドリングユニット向けなど幅広い分野で、「チルドタワー」はエネルギー効率化の一環として活用されています。
電気代が高騰している現在、フリークーリングの需要はますます増加しています。特にデータセンターに設置される水冷コンピュータでは、耐熱性が向上し、必要な冷水温度が高くなっているため、チルドタワーによる省エネルギー効果への期待は非常に大きくなっています。

カタログ
チルドタワーの特長
電力費が節約できます
独自設計の密閉式冷却塔やドライクーラによりフリークーリングを有効活用し、冷凍サイクルの運転時間を最小限にすることで消費電力を抑えることができます。
改正省エネ法で定められるエネルギー原単位の低減や、二酸化炭素排出量の大幅な削減が図れます。
年間自動運転です
冷水の冷却及び温度の制御は、年間を通して自動で行います。
供給水温が設定温度になるようにファンのインバータ制御および圧縮機の台数制御またはインバータ制御を自動で行いますので、季節による配管切り替えなどは不要です。
設置スペースが小さくてすみます
冷却塔またはドライクーラとチラーを縦積みし、制御盤を内蔵した一体型のため、設置の省スペース化が図れます。
設置工事・計装工事が容易です
設計期間や現地での工事期間を大幅に省略できます。
制御盤を内蔵しているため、計装工事は外部からの発停・警報信号等の遠隔制御配線以外は不要です。
クリーンな冷水を供給します
機器内の冷水回路は密閉式のため、密閉システムへの対応が可能です。
密閉システムでは外部の大気や不純物が持ち込まれないため、循環冷水の汚れによるトラブルの軽減が図れます。
大きな温度差を一度に処理できます
冷却塔とチラーの二段冷却により大きな温度差(10~15℃)で運転できるため、循環水量や搬送動力を低減できます。
主な用途
生産装置冷却 |
半導体製造装置(スパッタリング装置等) |
アルミダイキャスト用金型 |
各種炉(真空炉、特殊溶解炉等) |
レーザー加工機、溶接機 |
印刷用ロール |
樹脂成型機、金型 |
UHT、レトルト釜、パストライザ、飲食品 |
研究施設装置冷却 |
レーザ発信器 |
各種研究装置 |
スーパーコンピュータ |
空調用顕熱冷却 |
クリーンルームのファンコイルユニット |
機械室空調のエアハンドリングユニット |
データセンターのCDUやInRow 、リアドアなど |
導入先の特長
- 省エネ、省スペースを計画していた。
- 20℃前後の冷水・冷却水を使っている。
- 年間を通して設備の稼働率が高い。
- 冷却塔では夏場に冷却不足になる。
- 一度使って省エネを確認した。(リピートの採用が多い)
チルドタワーの構造
|
上部 |
下部 |
水冷式 |
密閉蒸発式冷却塔部 |
チラー(冷凍サイクル)部 |
空冷式 |
密閉冷却塔(ドライクーラー) |
チラー部 |
空冷連結式 |
凝縮器 |
ドライクーラー、チラー |
30年以上の歴史をもつチルドタワー
自然エネルギーを最大限活用して冷却水をつくる熱源機器 チルドタワー
- フリークーリング(外気のみで冷却水を得る)を前提に冷却塔/ドライクーラとチラーをパッケージにした熱源機器。
- 送水温度20℃以上の中音域をターゲットとした製品設計。
- 国内(三重県桑名市)製造、生産装置冷却を中心に1989年から販売し、サーバ室空調や研究機関にもご採用。

チルドタワーの運転原理
送水温度と外気条件に応じて3つの運転モードに自動的に切り替わります
